ここ最近、ドライビングシューズを探している。
とはいってもサーキットを走りこんで草レースを走りこむわけでは無いから、本格的なスパルコの靴が必要ってわけでは無いし、私服でもジャケットを羽織ったりするからと言って「素足にローファー」みたいなノリでTOD’SやBALLYを履くキャラでもない。カジュアルの延長なので、あくまで私服に浮かないことを前提に「ヒールアンドトゥくらいはストレスなく出来ますよ」みたいなレベル感を目指したい。
そうなると、スニーカーのカテゴリ内で最も運転に適したモデルを探すのが一番なんじゃないかと思って整理してみた。
そもそもドライビングシューズとは
ドライビングシューズとは、そのまま文字のごとく自動車の運転を快適かつ安全に行うために設計された靴のこと。その最大の特徴は、ペダル操作を正確に行うための薄くて柔軟なソールにある。
特にラバー製のソールは滑り止め効果が高く、ペダルとの接地感覚を繊細に伝える構造となっており、見た目ではかかと部分まで巻き上がったソール形状が特徴的だ。かかと着けて運転するしね。
アッパー素材にはレザーやスエードが多く使用され、足にフィットする柔軟性と通気性を確保しているので、運転以外にもいわゆる石田純一ファッションとしてつかわれることも多い。冒頭のTOD’Sが典型例だけど、ハイブランドも積極的にラインナップしてる。
普段履きとしても使えるドライビングシューズの代表例、プーマ スピードキャット
私が真っ先に考えたのは、プーマスピードキャット。そもそも15年位前で愛車が無かった頃、純粋なファッションとして履いていたこともある。
改めて調べてみたところ、プーマ スピードキャットはもともとモータースポーツ用にデザインされたドライビングシューズで、F1ドライバーのために開発された歴史を持つモデルらしい。その特徴的なデザインと機能性から、現在では普段履きとしても人気が高まっているみたい。
…だったらシンプルにこれでいいじゃんと思ったが、そう上手くはいかないのよね。ここ最近(半年~1年くらい?)大人気で入手困難な様子。ザっと調べたら下記の情報が出てきた。
レトロブームとの相性:
90年代や2000年代初頭のファッションが再評価される中、スピードキャットのクラシックなデザインがトレンドにマッチしています。
ストリートファッションとの融合:
スポーティかつミニマルな見た目が、ストリートスタイルやカジュアルコーデに取り入れやすいと好評です。特にスリムなシルエットが、ワイドパンツやジョガーパンツとの相性抜群です。
有名人の着用:
海外セレブやインフルエンサーが着用することで注目度がアップし、SNSを通じて人気が拡大しています。
ユニセックスなデザイン:
男女問わず履きやすく、豊富なカラーバリエーションも魅力の一つです。
どうやら特に、ハリウッドや韓国アイドル系のセレブに注目されてしまった様子。こうなると実用用途で使いたい自分としては、他を探すほかない。
オニツカタイガー メキシコ66 ドライビングシューズ
次に目を付けたのが、オニツカタイガー。

ブランドの大定番である「MEXICO 66」をベースに、ドライビングに適した機能性を加えたモデルが発売されているみたい。アウディTTオーナー向けの限定モデル?ノベルティ?向けに開発されたものをアップデートして、市販品となった様子。
でも3万円超か、、、それだったらアウトレットでTOD’Sやフェラガモいっちゃうな。
※画像は公式サイトから拝借
ドライビングシューズじゃない選択肢、オールスターやアディダスカントリー
いい専用モデルが無い前提で、一般のスニーカーから相性がいいと呼ばれる2モデルを考えてみた。
一つ目はオールスター。オールスターのソールは比較的薄く、フラットなデザインが特徴。この構造により、ペダルとの接地感覚がダイレクトに足に伝わり、微妙なアクセルやブレーキ操作がしやすくなるというインプレを読んだ。まあ確かにわかる。
もう一つがアディダス・カントリー。昔のカントリーシューズ(今でいう所のトレランシューズ)の特徴として、かかとまでせりあがったソールがある。これは確かに過去に所有して運転用として使ってたこともある。

でも意外と肉厚で、感覚わかんないんだよな。この2つならオールスターの方が向いてるけど、ちょっと個性が無さ過ぎてあんまり好きじゃない。。。
スペルガがあるじゃないか
と色々と調べていたら、一つイケそうなモデルを見つけた。イタリアの国民的スニーカーブランド、スペルガだ。
スペルガはトリノで1911年に設立されたシューズメーカーで、現在はカッパやケーウェイなどと同じグループ企業に所属している。
スペルガに注目した理由は2つあって、個人的に特に重要なのは2つ目。
1.オールスターに近い構造
ブランドの象徴とも言える「2750モデル」は、要するにイタリア版のオールスターのようなデザイン。キャンパス時の細身のボディに、たぶんバルカナイズ製法の薄いソール。これでドライビングシューズとして最低限必要な機能を満たしている。
2.ピレリの子会社として飛躍した歴史
スペルガ(Superga)とピレリ(Pirelli)は、実は過去には資本関係を持っていたみたい。1951年にピレリが資本を入れて親会社となっていたらしい。しかもこの合併により、スペルガは新たな資金を得て、1970年代には年間生産量を200万足から1,200万足に増加したのとこと。
1993年にピレリはスペルガの経営から撤退した様子だが、間違いなくピレリのDNAが流れている。
…これだ。(高級車ではない)イタリア車に乗るモノとして、これ以上相性の良い組み合わせはないじゃないか。多分当時(今も)の若者は、スペルガをはいてフィアットやアルファロメオのアクセルを床まで踏みつけていたはず。
というわけで買ったのがコチラ。縦画像でごめんなさい。そのうち差し替えます。
